俺の痛みに金を払え
バレンタイン
野球部に入部し
こずえちゃんとも遊ぶ事も減っていき
お互い話す機会も減っていった。

4年生、2月
バレンタイン
俺は沢山のチョコを貰えた。
自宅に帰ると
母親が

母親:お返しはちゃんとしなさいよ〜

俺:は〜い

と空返事をした。

自分の部屋に戻って貰ったチョコを確認すると
大半はスーパーとかにあるお決まりの
バレンタインを意識したチョコ。
いわゆる義理チョコ。

小学生の俺には義理チョコの意味もあまりわかっていない。
バレンタインにチョコを貰える嬉しさに酔いしれてた。

特別な包装をしたチョコが3つ紛れていた。
1つは、可愛いなと思っていた子からのチョコ。
中身を確認すると
これからも仲良くしてねと手紙付きだった。
俺は初めてドキドキしたのを覚えている。
これが初恋だ。

残りの2つは、1人は家が近所だけど
あまり会話した事もない子。
もぅ1つは、よく会話するがあまりタイプな子でわなかった。

その日から手紙付きでくれた
ななちゃんを意識する様になり
俺の初恋がはじまった。
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