拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「もちろんです。そのかわり、ご相談があります。もしも我が領地にダイヤモンド鉱山があることを隣国に知られれば、彼らは今以上に我が国の領土を欲するでしょう。もちろん手のひらほどの領地も明け渡すつもりはありませんが、我がロサイダー領の戦士達も兵站なしでは十分に戦えません」
「たしかにその通りだ。ロサイダー領への軍事支援金を増額しよう」
国王は一二もなく軍事支援金の増額を決めた。
「ありがたき幸せにございます。これからも陛下の剣として精いっぱい務めさせていただきます」
「うむ。頼んだぞ。そなたのような者を真の忠臣と呼ぶのだろう。ところで、本日そなたが持参したこの──」
国王は手に持っているダイヤモンド鉱石とまだ木箱に残っているそれらをちらちらと見る。
「そちらは国王陛下に献上するために持ってきたものです。どうぞお好きな形に研磨してご使用ください」
「そ、そうか」
国王に喜色が浮かぶ。
(かかった。フィーヌの計画通りだな)
国王に渡すダイヤモンド鉱山はさほど大きな鉱脈ではない。採掘作業と研磨などの作業費を考えると、長い目で見れば軍事費のほうが高くなる。
「たしかにその通りだ。ロサイダー領への軍事支援金を増額しよう」
国王は一二もなく軍事支援金の増額を決めた。
「ありがたき幸せにございます。これからも陛下の剣として精いっぱい務めさせていただきます」
「うむ。頼んだぞ。そなたのような者を真の忠臣と呼ぶのだろう。ところで、本日そなたが持参したこの──」
国王は手に持っているダイヤモンド鉱石とまだ木箱に残っているそれらをちらちらと見る。
「そちらは国王陛下に献上するために持ってきたものです。どうぞお好きな形に研磨してご使用ください」
「そ、そうか」
国王に喜色が浮かぶ。
(かかった。フィーヌの計画通りだな)
国王に渡すダイヤモンド鉱山はさほど大きな鉱脈ではない。採掘作業と研磨などの作業費を考えると、長い目で見れば軍事費のほうが高くなる。