拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「ええ、本当よ。それで、今それらの鉱山の管理人をしてくれる人を捜しているのだけど、なにぶんロサイダー領で鉱山が見つかるのは初めてだから、適任者を見つけるのに苦労しているの」
「確かに、鉱山管理の知識を持っている者はわが国でもそう数が多くありません」
フィーヌは「ええ、その通りね」と頷く。
「そこで提案なのだけど、ここを辞めてロサイダー領にいらっしゃらない? もちろん、報酬は弾むわ」
フィーヌはロバートの様子を窺う。
目を丸くして驚いているようではあったが、興味は持ったようだ。
「これはロサイダー領で採掘されたダイヤモンド鉱石よ」
フィーヌは持参したダイヤモンド鉱石を一粒、ロバートに手渡す。ロバートはそれをまじまじと眺め、「これは本当にダイヤモンド鉱石ですね」と唸った。
「わたくしと一緒に、ヴィットーレで一番の鉱山開発企業を作りましょう」
フィーヌは微笑みかける。
「しかし、私はダイナー公爵に救っていただいた御恩が──」
ロバートはフィーヌから視線を逸らす。
「ええ、わかっているわ」
フィーヌは頷く。
「確かに、鉱山管理の知識を持っている者はわが国でもそう数が多くありません」
フィーヌは「ええ、その通りね」と頷く。
「そこで提案なのだけど、ここを辞めてロサイダー領にいらっしゃらない? もちろん、報酬は弾むわ」
フィーヌはロバートの様子を窺う。
目を丸くして驚いているようではあったが、興味は持ったようだ。
「これはロサイダー領で採掘されたダイヤモンド鉱石よ」
フィーヌは持参したダイヤモンド鉱石を一粒、ロバートに手渡す。ロバートはそれをまじまじと眺め、「これは本当にダイヤモンド鉱石ですね」と唸った。
「わたくしと一緒に、ヴィットーレで一番の鉱山開発企業を作りましょう」
フィーヌは微笑みかける。
「しかし、私はダイナー公爵に救っていただいた御恩が──」
ロバートはフィーヌから視線を逸らす。
「ええ、わかっているわ」
フィーヌは頷く。