拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
(よし。ちゃんと笑顔で見送れたわ)
ホークの記憶に最後に残る自分は、笑顔でいたかった。
泣かずに見送ることができた自分に、フィーヌは「頑張ったわね」と心の中で語り掛ける。
部屋に閉じ込められて醜聞となったフィーヌのことを心配して求婚してくれたホークは、彼女のことをとても大切にしてくれた。シェリーという愛人がいるにもかかわらず、フィーヌのことも蔑ろにはしなかった。
もし結婚初日にたまたまシェリーのことを聞いていなかったら、フィーヌは今も彼に愛人がいるなんて全く気付かなかっただろう。
だが、数日前にフィーヌは信じられない事実を知った。
たまたまカールとホークが話しているのを聞いてしまったのだが、シェリーが妊娠しておりもうすぐ出産らしいのだ。
そのことを知ったとき、自分で『二年間は子供を作らない』という条件を提示したにもかかわらず、フィーヌは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃を受けた。
ホークとは普段良好な関係を築いているので、まるでこのまま穏やかな日々が続くのだと勘違いしてしまった。
(わたくしがいなくなったら、ホーク様はシェリーさんを妻に迎えるのかしら?)
ホークの記憶に最後に残る自分は、笑顔でいたかった。
泣かずに見送ることができた自分に、フィーヌは「頑張ったわね」と心の中で語り掛ける。
部屋に閉じ込められて醜聞となったフィーヌのことを心配して求婚してくれたホークは、彼女のことをとても大切にしてくれた。シェリーという愛人がいるにもかかわらず、フィーヌのことも蔑ろにはしなかった。
もし結婚初日にたまたまシェリーのことを聞いていなかったら、フィーヌは今も彼に愛人がいるなんて全く気付かなかっただろう。
だが、数日前にフィーヌは信じられない事実を知った。
たまたまカールとホークが話しているのを聞いてしまったのだが、シェリーが妊娠しておりもうすぐ出産らしいのだ。
そのことを知ったとき、自分で『二年間は子供を作らない』という条件を提示したにもかかわらず、フィーヌは頭を鈍器で殴られたかのような衝撃を受けた。
ホークとは普段良好な関係を築いているので、まるでこのまま穏やかな日々が続くのだと勘違いしてしまった。
(わたくしがいなくなったら、ホーク様はシェリーさんを妻に迎えるのかしら?)