拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
レイクタウンに到着した日、これからどう過ごそうかと思案していたフィーヌに声をかけてくれた親切な女性だ。大きなカバンひとつ持ってひとり立っていたフィーヌを見て、すぐに訳ありだとわかったのだという。
「今日は急なお客様が来ることになったんだ」
「そうなのですか?」
「ええ。それがなんと、領主様ご一行らしいのよ。丁重におもてなししないとね」
「……領主様?」
フィーヌはドキッとして聞き返す。
「ああ、そうだよ。なんでも、急に今回の遠征を決めたらしいわ」
「そう……なんですか……」
動揺して声が震えそうになるのを、フィーヌは必死に抑える。
(ホーク様がここに来るの? なんで?)
少なくともフィーヌが屋敷にいた際にはレイクタウンに遠征の予定などなかったはずだ。きっと、何かわけがあって急に決まったのかもしれない。
夕方、フィーヌは宿屋を抜け出すと湖の畔に行った。
ホークを直接見てしまうとようやく決別しかけていた気持ちが揺らいでしまいそうで怖かったのだ。
(ホーク様たち、もう宿に到着したかしら?)
「今日は急なお客様が来ることになったんだ」
「そうなのですか?」
「ええ。それがなんと、領主様ご一行らしいのよ。丁重におもてなししないとね」
「……領主様?」
フィーヌはドキッとして聞き返す。
「ああ、そうだよ。なんでも、急に今回の遠征を決めたらしいわ」
「そう……なんですか……」
動揺して声が震えそうになるのを、フィーヌは必死に抑える。
(ホーク様がここに来るの? なんで?)
少なくともフィーヌが屋敷にいた際にはレイクタウンに遠征の予定などなかったはずだ。きっと、何かわけがあって急に決まったのかもしれない。
夕方、フィーヌは宿屋を抜け出すと湖の畔に行った。
ホークを直接見てしまうとようやく決別しかけていた気持ちが揺らいでしまいそうで怖かったのだ。
(ホーク様たち、もう宿に到着したかしら?)