拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
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手紙を読み終えたフィーヌは、それをバナージに手渡す。
「どう思います?」
ホークはざっとその手紙に目を通してから、はあっと息を吐いた。
「ダイナー公爵家の一番の収入源であるリリト金山の採掘量が急激に減っている。それに、領地の農業生産量も減っている。今になってきみの有能さに気付くとは愚かだな」
ホークは手紙をテーブルの上に置くと、コツコツと人差し指でテーブルを叩く。
「傲慢だな。実に不愉快だ」
「同感です」
フィーヌは口元に笑みを浮かべる。
この手紙からは、バナージの傲慢さが随所から滲み出ていた。
公爵家の当主であることを鼻にかけ、フィーヌが今もバナージを気に掛けているのを当然だと考え、この俺がお前を覚えていることをありがたく思えと思っていることがありありと感じられる。
「まさか、助けるのか?」
「いいえ。でも、ただ断るだけじゃ面白くないと思いませんか?」
「それもそうだ。フィーヌ、きみはもうロサイダー家の人間だ。こんなにバカにされたんじゃ、しっかりやり返さないと」
「ふふっ、そうですね」
フィーヌは頷く。
手紙を読み終えたフィーヌは、それをバナージに手渡す。
「どう思います?」
ホークはざっとその手紙に目を通してから、はあっと息を吐いた。
「ダイナー公爵家の一番の収入源であるリリト金山の採掘量が急激に減っている。それに、領地の農業生産量も減っている。今になってきみの有能さに気付くとは愚かだな」
ホークは手紙をテーブルの上に置くと、コツコツと人差し指でテーブルを叩く。
「傲慢だな。実に不愉快だ」
「同感です」
フィーヌは口元に笑みを浮かべる。
この手紙からは、バナージの傲慢さが随所から滲み出ていた。
公爵家の当主であることを鼻にかけ、フィーヌが今もバナージを気に掛けているのを当然だと考え、この俺がお前を覚えていることをありがたく思えと思っていることがありありと感じられる。
「まさか、助けるのか?」
「いいえ。でも、ただ断るだけじゃ面白くないと思いませんか?」
「それもそうだ。フィーヌ、きみはもうロサイダー家の人間だ。こんなにバカにされたんじゃ、しっかりやり返さないと」
「ふふっ、そうですね」
フィーヌは頷く。