拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
(やはり俺は天才だな)
この世界で生き残れるのは、頭脳戦で勝利したものだ。
戦争が終わった今も剣を振り回しているような男に、負ける気がしなかった。
◇ ◇ ◇
フィーヌは色とりどりに咲き誇る花を眺めていた。
「この屋敷がこんなに花の園になるなんて、信じられません。奥様、さては豊穣の女神の生まれ変わりですか!?」
「まあ、大袈裟ね。でも、喜んでもらえて嬉しいわ」
「大袈裟ではありません! ロサイダー領ではあまり植物が育たないと皆が諦めていたのに、こんな景色が見られる日が来るなんて。農産物も軒並み豊作ですし、領民はみなフィーヌ様に感謝していますよ」
アンナは拳を握って、フィーヌの功績がいかに素晴らしいかについて力説する。
こんなふうに褒められるのには慣れていないので少し恥ずかしい気もするが、感謝されるのは嬉しくて胸の奥がむず痒い。
「ねえ、アンナ。日差しが強くなってきたから、日傘を取ってきてもらってもいいかしら?」
「もちろんです。少しお待ちくださいませ」
アンナは頷くと、足早に屋敷の中へと消えていく。
この世界で生き残れるのは、頭脳戦で勝利したものだ。
戦争が終わった今も剣を振り回しているような男に、負ける気がしなかった。
◇ ◇ ◇
フィーヌは色とりどりに咲き誇る花を眺めていた。
「この屋敷がこんなに花の園になるなんて、信じられません。奥様、さては豊穣の女神の生まれ変わりですか!?」
「まあ、大袈裟ね。でも、喜んでもらえて嬉しいわ」
「大袈裟ではありません! ロサイダー領ではあまり植物が育たないと皆が諦めていたのに、こんな景色が見られる日が来るなんて。農産物も軒並み豊作ですし、領民はみなフィーヌ様に感謝していますよ」
アンナは拳を握って、フィーヌの功績がいかに素晴らしいかについて力説する。
こんなふうに褒められるのには慣れていないので少し恥ずかしい気もするが、感謝されるのは嬉しくて胸の奥がむず痒い。
「ねえ、アンナ。日差しが強くなってきたから、日傘を取ってきてもらってもいいかしら?」
「もちろんです。少しお待ちくださいませ」
アンナは頷くと、足早に屋敷の中へと消えていく。