拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
フィーヌ達を出迎えたダイナー公爵家の家令は、初めて会う中年の男性だった。彼はフィーヌとホークをダイニングルームに案内した。
「こちらで少々お待ちください」
家令は一礼すると部屋を出て行く。入れ替わるようにメイドが入室し、ウェルカムドリンクを出してきた。
(屋敷の使用人がだいぶ入れ替わったのね)
先ほどの家令に引き続き、お茶を持ってきたメイドもフィーヌの知らない女性だった。フィーヌがバナージと婚約破棄してからまだ数年しか経っていないのに、知っている使用人を全く見かけない。
「待たせたな」
バシンとドアが開き、入ってきたのはバナージとレイナだった。バナージは最後に会ったときよりも少し太ったようで、顔が丸くなっている。レイナはまるでこのままパーティーに行くのではないかと思うような、華やかなドレスを着ていた。
「久しぶりね、お姉様。ロサイダー領ではそういうドレスが流行っているの? こっちではあまり見かけないわ」
レイナはフィーヌを見つめ、ふっと口元に笑みを浮かべる。
フィーヌはレイナを無言で見返した。
「こちらで少々お待ちください」
家令は一礼すると部屋を出て行く。入れ替わるようにメイドが入室し、ウェルカムドリンクを出してきた。
(屋敷の使用人がだいぶ入れ替わったのね)
先ほどの家令に引き続き、お茶を持ってきたメイドもフィーヌの知らない女性だった。フィーヌがバナージと婚約破棄してからまだ数年しか経っていないのに、知っている使用人を全く見かけない。
「待たせたな」
バシンとドアが開き、入ってきたのはバナージとレイナだった。バナージは最後に会ったときよりも少し太ったようで、顔が丸くなっている。レイナはまるでこのままパーティーに行くのではないかと思うような、華やかなドレスを着ていた。
「久しぶりね、お姉様。ロサイダー領ではそういうドレスが流行っているの? こっちではあまり見かけないわ」
レイナはフィーヌを見つめ、ふっと口元に笑みを浮かべる。
フィーヌはレイナを無言で見返した。