拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「フィーヌ。これからまた金山開発の事業を広げようと思っているのだが、土の声が聞こえるきみにひとつアドバイスをもらいたいと思ってね」
フィーヌは手に持っていたカトラリーを置き、バナージを見る。
「もちろんそれはよろしいのですが……わたくしのアドバイスなどでいいのでしょうか?」
「フィーヌは大切な友人であり、レイナの姉だからな。是非お願いしたい」
なんで白々しいのだろうかと、気持ちが冷えてゆく。
その大切な友人でありレイナの姉でもあるフィーヌに対して『役立たず』と暴言を吐き、ふしだらな女だと汚名を浴びせたことを、彼らは覚えていないのだろうか。
(虫唾が走るわ)
嫌悪感が込み上げる。
「……わたくしが土の声を聴いたところ、バナージ様には是非ともリリト金山とナルト金山の中間地点にある山脈の辺りを掘っていただくのがいいと」
「リリト金山とナルト金山の中間地点だな? おい、地図を!」
バナージは使用人に地図を持ってこさせると、位置関係を確認する。
「なるほど。たしかにここに山脈があるな。もっと詳しい場所はわかるか?」
「はい。わかります」
フィーヌは頷いた。
フィーヌは手に持っていたカトラリーを置き、バナージを見る。
「もちろんそれはよろしいのですが……わたくしのアドバイスなどでいいのでしょうか?」
「フィーヌは大切な友人であり、レイナの姉だからな。是非お願いしたい」
なんで白々しいのだろうかと、気持ちが冷えてゆく。
その大切な友人でありレイナの姉でもあるフィーヌに対して『役立たず』と暴言を吐き、ふしだらな女だと汚名を浴びせたことを、彼らは覚えていないのだろうか。
(虫唾が走るわ)
嫌悪感が込み上げる。
「……わたくしが土の声を聴いたところ、バナージ様には是非ともリリト金山とナルト金山の中間地点にある山脈の辺りを掘っていただくのがいいと」
「リリト金山とナルト金山の中間地点だな? おい、地図を!」
バナージは使用人に地図を持ってこさせると、位置関係を確認する。
「なるほど。たしかにここに山脈があるな。もっと詳しい場所はわかるか?」
「はい。わかります」
フィーヌは頷いた。