拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「この辺りに滝があり、その近くに六本の杉が六角形状に並んで生えている場所があるはずです。そこから西に三百メートル進んだ場所から掘り始めるのがいいでしょう」
「滝の近くに、六角形状に並んだ杉だな。わかった!」
バナージは興奮気味に頷く。
「フィーヌ。はやりいざというときに頼りになるのはきみだ」
「まあ、バナージ様ったら。でも、そんなお言葉をいただけるなんて光栄です」
フィーヌは照れたように、頬を赤らめる。
(バカな人)
フィーヌは冷ややかな目でバナージを見る。
滝の近くにある六角形状に生えた杉があるというのは、フィーヌの作り話だ。どんなに捜してもそんなものは見つからないだろう。
そして、なんとか奇跡的に金鉱脈を見つけたとしても、その埋蔵量は僅かしかない。きっと、あっという間に掘りつくしてしまうだろう。
「ねえ、お姉様とふたりでお話したいわ。いいでしょう?」
ふいに、レイナがフィーナに笑いかける。
「ええ、もちろんよ」
フィーヌは頷く。立ち上がろうとすると、ホークが彼女の手を軽く引いた。
ホークはフィーヌの耳元に口を寄せる。
「気を付けろ」
「滝の近くに、六角形状に並んだ杉だな。わかった!」
バナージは興奮気味に頷く。
「フィーヌ。はやりいざというときに頼りになるのはきみだ」
「まあ、バナージ様ったら。でも、そんなお言葉をいただけるなんて光栄です」
フィーヌは照れたように、頬を赤らめる。
(バカな人)
フィーヌは冷ややかな目でバナージを見る。
滝の近くにある六角形状に生えた杉があるというのは、フィーヌの作り話だ。どんなに捜してもそんなものは見つからないだろう。
そして、なんとか奇跡的に金鉱脈を見つけたとしても、その埋蔵量は僅かしかない。きっと、あっという間に掘りつくしてしまうだろう。
「ねえ、お姉様とふたりでお話したいわ。いいでしょう?」
ふいに、レイナがフィーナに笑いかける。
「ええ、もちろんよ」
フィーヌは頷く。立ち上がろうとすると、ホークが彼女の手を軽く引いた。
ホークはフィーヌの耳元に口を寄せる。
「気を付けろ」