拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
バナージは両肘を折り、手のひらを天井に向ける。
「俺とフィーヌが婚約破棄した直後にお前とフィーヌが婚約していて、いくらなんでも早すぎるからおかしいと思ったんだ」
「お前もすぐにレイナと婚約していただろう? 人のことを言えるのか?」
フォークは素っ気なく言い放つが、ホークはにやにやと笑ったままだ。
「ヴィットーレの軍神も所詮は欲に目が眩んだ男ってことだな。あいつ、性格は面白みの欠片もないけど顔は美人だから、横に置いておいて見せびらかすにはちょうどいいよな」
(思った以上に気分が悪いな)
ホークは膝の上で拳を握る。
今すぐここで決闘を申し込んで首を掻き切ってやりたいところだが、フィーヌはそれを望んでいないだろう。
ホークはぐっと我慢した。
「ところで、これからもフィーヌを貸してくれないか? あんな力があると知りながらひとり占めにするなんて、ひどい話だ」
「……フィーヌを貸すことによる俺のメリットは?」
「もちろんただとは言わない。とっておきの儲け話を教えてやるよ。実は、とある地域がもうすぐ大規模なリゾート地として開発される予定だ。出資しておくと、儲かるぞ」
「俺とフィーヌが婚約破棄した直後にお前とフィーヌが婚約していて、いくらなんでも早すぎるからおかしいと思ったんだ」
「お前もすぐにレイナと婚約していただろう? 人のことを言えるのか?」
フォークは素っ気なく言い放つが、ホークはにやにやと笑ったままだ。
「ヴィットーレの軍神も所詮は欲に目が眩んだ男ってことだな。あいつ、性格は面白みの欠片もないけど顔は美人だから、横に置いておいて見せびらかすにはちょうどいいよな」
(思った以上に気分が悪いな)
ホークは膝の上で拳を握る。
今すぐここで決闘を申し込んで首を掻き切ってやりたいところだが、フィーヌはそれを望んでいないだろう。
ホークはぐっと我慢した。
「ところで、これからもフィーヌを貸してくれないか? あんな力があると知りながらひとり占めにするなんて、ひどい話だ」
「……フィーヌを貸すことによる俺のメリットは?」
「もちろんただとは言わない。とっておきの儲け話を教えてやるよ。実は、とある地域がもうすぐ大規模なリゾート地として開発される予定だ。出資しておくと、儲かるぞ」