拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「あれはあの役立たずなメイドがカップを間違えたからよ! とにかく、聞き間違えじゃないわ」
レイナはむきになって言い返した。
フィーヌ達がダイナー公爵家にやって来た日、ふたりはフィーヌに睡眠薬を飲ませ、あたかも酔いつぶれたフィーヌがバナージのところに一夜の戯れを誘いに来たかのような演出をする予定だった。
ホークに対して〝元婚約者が忘れられない憐れな女〟と印象付け、ふたりの仲を引き裂こうとしたのだ。
しかし、結果として眠りこけたのはレイナのほうで、計画は失敗に終わった。状況から、睡眠薬が入っていたカップを給仕したメイドが間違えた疑いが強い。
「本当の本当に聞き間違えじゃないな?」
「しつこいわね。聞き間違えじゃないって言っているでしょ!」
レイナは怒ったように語気を強める。
「じゃあ、レイナを信じるよ。何がなんでも買い占めよう」
フィーヌが土の精霊から聞いたことに信ぴょう性が高いことは、既にナルト金山の一件でわかっている。ならば、この儲け話を逃す手はない。
レイナはむきになって言い返した。
フィーヌ達がダイナー公爵家にやって来た日、ふたりはフィーヌに睡眠薬を飲ませ、あたかも酔いつぶれたフィーヌがバナージのところに一夜の戯れを誘いに来たかのような演出をする予定だった。
ホークに対して〝元婚約者が忘れられない憐れな女〟と印象付け、ふたりの仲を引き裂こうとしたのだ。
しかし、結果として眠りこけたのはレイナのほうで、計画は失敗に終わった。状況から、睡眠薬が入っていたカップを給仕したメイドが間違えた疑いが強い。
「本当の本当に聞き間違えじゃないな?」
「しつこいわね。聞き間違えじゃないって言っているでしょ!」
レイナは怒ったように語気を強める。
「じゃあ、レイナを信じるよ。何がなんでも買い占めよう」
フィーヌが土の精霊から聞いたことに信ぴょう性が高いことは、既にナルト金山の一件でわかっている。ならば、この儲け話を逃す手はない。