拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
先日ダイナー公爵家を訪れたフィーヌはちらちらとバナージのことを見て、時折頬を赤く染めていた。
つまり、今もバナージのことを忘れられずにいるに違いないのだ。ならば、バナージが頼めば必ずいい返事をよこすはずだ。
バナージは早速ペンを取り、手紙を書き始める。
「おい、誰か!」
「旦那様、お呼びでしょうか?」
バナージの呼び声に、家令がやって来る。
「これをフィーヌに送ってくれ。大至急だ!」
フィーヌの神恵さえ利用できれば、こんな問題すぐに解決するはずだ。
◇ ◇ ◇
【ヴィラ歴425年4月】※メモ:冒頭と揃えること
フィーヌは愛馬であるリリーの手綱を引きながら、屋敷の敷地内の散歩を楽しんでいた。
リリーが道端に生えた草を食べ始めたので、それに付き合って立ち止まったフィーヌは道端の花を眺める。
そのとき、「フィーヌ」と呼ぶ声がした。
「ホーク様。休憩ですか?」
フィーヌは自分のほうに歩いてくるホークに微笑みかける。
「ああ。ちょうど視察から帰ってきたら、きみがリリーと散歩しているのが見えた。これから回るのか?」
つまり、今もバナージのことを忘れられずにいるに違いないのだ。ならば、バナージが頼めば必ずいい返事をよこすはずだ。
バナージは早速ペンを取り、手紙を書き始める。
「おい、誰か!」
「旦那様、お呼びでしょうか?」
バナージの呼び声に、家令がやって来る。
「これをフィーヌに送ってくれ。大至急だ!」
フィーヌの神恵さえ利用できれば、こんな問題すぐに解決するはずだ。
◇ ◇ ◇
【ヴィラ歴425年4月】※メモ:冒頭と揃えること
フィーヌは愛馬であるリリーの手綱を引きながら、屋敷の敷地内の散歩を楽しんでいた。
リリーが道端に生えた草を食べ始めたので、それに付き合って立ち止まったフィーヌは道端の花を眺める。
そのとき、「フィーヌ」と呼ぶ声がした。
「ホーク様。休憩ですか?」
フィーヌは自分のほうに歩いてくるホークに微笑みかける。
「ああ。ちょうど視察から帰ってきたら、きみがリリーと散歩しているのが見えた。これから回るのか?」