拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
深夜、ホークは規則正しい寝息を立てて眠る新妻を窺う。
部屋に差し込む月明かりの下で見るフィーヌは、昼間同様の美しさだ。閉じられた目は長いまつ毛に縁どられ、そのまつ毛は毛先がくるんとカールしている。
ほっそりとしていながら豊かな胸も、力を入れれば折れてしまいそうな腰も、何もかもが美しい。
ホークはベッドの上で体を起こす。すると肌寒かったのか、フィーヌは眠ったまますり寄ってきた。
「きみは猫みたいだな」
ホークはくすっと笑う。
本当は怖いくせに強がって威嚇してきて、そのくせ気まぐれにこうしてすり寄ってくる。
(二年か)
二年間この生殺し状態が続くのかと思うと気が遠くなるが、軍人であるホークは人並み以上に忍耐力がある。
なによりも、フィーヌが仕掛けてきたこの戦術が面白いと思った。
「では、二年かけてきみを俺から離れられなくして見せよう。どちらが勝つか、見ものだな」
ホークはフィーヌの髪の毛をひと房掬い上げると、キスをした。
部屋に差し込む月明かりの下で見るフィーヌは、昼間同様の美しさだ。閉じられた目は長いまつ毛に縁どられ、そのまつ毛は毛先がくるんとカールしている。
ほっそりとしていながら豊かな胸も、力を入れれば折れてしまいそうな腰も、何もかもが美しい。
ホークはベッドの上で体を起こす。すると肌寒かったのか、フィーヌは眠ったまますり寄ってきた。
「きみは猫みたいだな」
ホークはくすっと笑う。
本当は怖いくせに強がって威嚇してきて、そのくせ気まぐれにこうしてすり寄ってくる。
(二年か)
二年間この生殺し状態が続くのかと思うと気が遠くなるが、軍人であるホークは人並み以上に忍耐力がある。
なによりも、フィーヌが仕掛けてきたこの戦術が面白いと思った。
「では、二年かけてきみを俺から離れられなくして見せよう。どちらが勝つか、見ものだな」
ホークはフィーヌの髪の毛をひと房掬い上げると、キスをした。