拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
バナージの婚約者として過ごしている期間、フィーヌは定期的にヴァルに頼んでどこに金鉱山があるか、あとどれくらいで枯渇するかを教えてもらい、その情報をダイナー公爵家の鉱山管理をしている管理人に伝えていた。
「そう。たしか、他の金鉱脈は上部の地盤を硬くしてなかなか掘り当てられないようにしたのよね?」
「ああ。ばっちりだぞ」
「ありがとう」
「あいつら、今になってフィーヌの力に気付いて泣きついてきても、オイラが許さないぞ」
「ふふっ、そうね」
フィーヌはくすくすと笑う。
金鉱山の権益収入はダイナー公爵家の収入の多くを占める。それが枯渇するとなると、相当のダメージを受けることは免れないだろう。
(そういえば、ロサイダー領には金鉱脈はないのかしら?)
もし見つけることができれば、ロサイダー領に大きな利益をもたらすことができるだろう。
「ねえ、ヴァル。ロサイダー領に金鉱脈はないの?」
「ロサイダー領? うーん、ないな」
ヴァルはあっさりと答える。
「そう。残念だわ」
フィーヌはがっかりして、眉尻を下げた。
領地は広いのでもしかしたらと思ったのだが、空振りだったようだ。
「そう。たしか、他の金鉱脈は上部の地盤を硬くしてなかなか掘り当てられないようにしたのよね?」
「ああ。ばっちりだぞ」
「ありがとう」
「あいつら、今になってフィーヌの力に気付いて泣きついてきても、オイラが許さないぞ」
「ふふっ、そうね」
フィーヌはくすくすと笑う。
金鉱山の権益収入はダイナー公爵家の収入の多くを占める。それが枯渇するとなると、相当のダメージを受けることは免れないだろう。
(そういえば、ロサイダー領には金鉱脈はないのかしら?)
もし見つけることができれば、ロサイダー領に大きな利益をもたらすことができるだろう。
「ねえ、ヴァル。ロサイダー領に金鉱脈はないの?」
「ロサイダー領? うーん、ないな」
ヴァルはあっさりと答える。
「そう。残念だわ」
フィーヌはがっかりして、眉尻を下げた。
領地は広いのでもしかしたらと思ったのだが、空振りだったようだ。