爆弾魔(♀)はご主人様に溺愛されています
「ん、ふふ・・・可愛いね」
一度口の中から出た『それ』が、私の口と銀の糸で繋がる。
「じゃ、もーいっかい」
目の前の男の、恍惚としたような表情が顔面に迫り、またなにかが入ってくる・・・わけではなく。
優しく触れ、啄むだけ。
不意にちゅ、と音が鳴り、すっかり流されていた私の意識が現実に戻ってきた。
・・・あれ、これ口づけでは。
ちょっと待って、敵の(たぶん?)要にキスするって、どんな趣味の持ち主ですか?
そんな疑問が浮かんできて、思わず噴き出した時に、ちょうど伸びてきた彼の舌を軽く噛んでしまう。
「・・・っあ、ご」
ごめんなさい、と謝ろうとして、止まった。
・・・いや、彼が悪くない?
自害を止める方法はあったはずだ。
それなのに、自分の舌をかみ切られる危険があるキスを選んだのは、彼。
だったら、私が謝る必要はない・・・よ、ね?
「あ~・・・噛まれんのすごいイイかも」
「おまわりさっ・・・」
「は~い、い~子い~子」
よしよしと頭を撫でられながらなだめられ、私は一度落ち着きを取り戻した。
・・・待ってよ、ほんとに変態さんじゃん?この人。
私はこれからどんな拷問が待ってるのか知らないけど、これ以上彼と居たら死ぬ気がする。
主に精神が。
「きみ、名前は?」
「・・・被検体444」
「え、いや、名前・・・。ほら、エミリーとかアリスとか」
「・・・そういう名前、ないので」
名前なんて、機械のように働く上で必要ない。
それに、何百人もいる被検体に名前を付けていったら、呼ぶときに面倒だろう。
番号だったら服に書いてあるから・・・。
「名前がない、ね・・・?じゃあきみは今からネファリアね。・・・うん、いい響きだ。ネフ、おいで」
ね、ネフ・・・?
って、私に、名前・・・。
ずっと『444』だった私に、ちゃんとした『名前』が・・・もらえた?
「ネフ、ネフ・・・ネファリア・・・」
思わず何回も繰り返し名前を言うと、目の前の男はふわりと笑った。
「ネフ、きみは今日から僕の従者だ」
「じゅ、従者・・・?」
従者って、特定の誰かに付き従う人のこと、だよね・・・?
「・・・私の主ってこと、ですか?」
「そうだね、僕がきみのご主人様だよ。さぁ、僕と一緒においで?」
甘さを含んだその声に導かれるように立ち上がると、そのまま手を引かれた。
「誰かいる?」
「いるぞ~」
一度口の中から出た『それ』が、私の口と銀の糸で繋がる。
「じゃ、もーいっかい」
目の前の男の、恍惚としたような表情が顔面に迫り、またなにかが入ってくる・・・わけではなく。
優しく触れ、啄むだけ。
不意にちゅ、と音が鳴り、すっかり流されていた私の意識が現実に戻ってきた。
・・・あれ、これ口づけでは。
ちょっと待って、敵の(たぶん?)要にキスするって、どんな趣味の持ち主ですか?
そんな疑問が浮かんできて、思わず噴き出した時に、ちょうど伸びてきた彼の舌を軽く噛んでしまう。
「・・・っあ、ご」
ごめんなさい、と謝ろうとして、止まった。
・・・いや、彼が悪くない?
自害を止める方法はあったはずだ。
それなのに、自分の舌をかみ切られる危険があるキスを選んだのは、彼。
だったら、私が謝る必要はない・・・よ、ね?
「あ~・・・噛まれんのすごいイイかも」
「おまわりさっ・・・」
「は~い、い~子い~子」
よしよしと頭を撫でられながらなだめられ、私は一度落ち着きを取り戻した。
・・・待ってよ、ほんとに変態さんじゃん?この人。
私はこれからどんな拷問が待ってるのか知らないけど、これ以上彼と居たら死ぬ気がする。
主に精神が。
「きみ、名前は?」
「・・・被検体444」
「え、いや、名前・・・。ほら、エミリーとかアリスとか」
「・・・そういう名前、ないので」
名前なんて、機械のように働く上で必要ない。
それに、何百人もいる被検体に名前を付けていったら、呼ぶときに面倒だろう。
番号だったら服に書いてあるから・・・。
「名前がない、ね・・・?じゃあきみは今からネファリアね。・・・うん、いい響きだ。ネフ、おいで」
ね、ネフ・・・?
って、私に、名前・・・。
ずっと『444』だった私に、ちゃんとした『名前』が・・・もらえた?
「ネフ、ネフ・・・ネファリア・・・」
思わず何回も繰り返し名前を言うと、目の前の男はふわりと笑った。
「ネフ、きみは今日から僕の従者だ」
「じゅ、従者・・・?」
従者って、特定の誰かに付き従う人のこと、だよね・・・?
「・・・私の主ってこと、ですか?」
「そうだね、僕がきみのご主人様だよ。さぁ、僕と一緒においで?」
甘さを含んだその声に導かれるように立ち上がると、そのまま手を引かれた。
「誰かいる?」
「いるぞ~」