ガーネット
3-9
自習終わり。
はぁ〜、今日は悠介先生じゃなかったかぁ‥‥
後の5時間とか退屈すぎて死んじゃうよ。
フラフラと廊下に出る。
もしかしたら、と思ったけどトイレに行くぐらいの距離じゃ先生どころか誰ともすれ違わなかった。
ーー放課後
結局先生に会えないまま放課後になっちゃったよ‥
チラッと机の上を見る。
あ、これ貸し出し期限今日までじゃん‥‥。
読書感想文の本を借りっぱなしだったこと忘れてた。
図書室まで遠いんだよな。めんどうだけど、返さないとペナルティだったっけ。
重たい足を引きづりながら図書室まで行く。
図書館まで行く前に
‥‥‥何か聞こえる。
3-9と書かれた表札。もう使われてない教室だ。
ドキドキと高鳴る心臓を抑えながらそっと覗くと、そこにいたのはちょっと派手目の女子たち。校則で髪色はそこまで目立たないものの染めた感が強い。ピアスで耳も穴だらけだ。
「いやーまじで、ノア言ったのかよ笑笑」
「だってノアも田中嫌いだったしぃ?いなくなった方がみんな喜ぶでしょ笑笑」
こんなの初めて見た‥‥。
同じ学校でこんなガキくさいことしてる人たちがいるなんて‥
でも少し漫画の世界っぽくていいかも。
スッとスマホを取り出す。
音が鳴らないようにそっと録画ボタンを押した。
「まぁー田中は片付いたとして次誰嵌める?」
「またやったら流石に怪しまれるってバカ!アンタ本当脳みそ無いんだね笑」
「あるわけねぇだろ!」
「しぃーてゆーなら。アタシィ永ちゃん狙ってんだよね♡顔もタイプだし。」
「キララなら行けんじゃね?ノアには落とせないだろうな笑笑」
「ホントぉ?ありがとう〜♡」
「はぁノアも可愛いですぅー!」
「じゃあノアは悠介いく??」
悠介、ってあの悠介先生、?
少し心臓がうるさくなった。
動悸がして冷や汗が目に染みる。
ここで声を上げたらダメだ‥‥
黙って見過ごさないと‥‥
「うーん悠介はパス!」
「え〜なんで??アイツ今、婚期焦ってるらしいから邪魔できて良いじゃ〜ん。」
「なんとなくだけど、落とすの無理そ!」
「じゃあキララ行く〜?」
「アタシは永ちゃん一筋♡」
「そんないうならテメーがいけよ。サーヤ、アンタバカなんだから怖いもの知らずでしよ?」
「はぁ!?ノアに言われたかねーんだよ。テメーも大概バカだろ。つーか頭いいのキララだけだろ。」
だんだん飽きてきた。
正直、いつまでここに居ればいいんだろう。
一瞬緊張が走ったけど、基本興味無い会話だし、本当は本返さないといけないのに。
スマホ置いてく?
いやいやいやそんなの危険すぎる。
あいつらにバレたら私終わるよ??
それに誰かに拾われて落とし物扱いされんのも困る。
「なーにしてんの?」
ギョッとする。
「アカリ!?」
「図書室行くんじゃなかったの?こんな廊下で何してん‥‥」
バッとアカリの口を塞ぐ。
「バカっちょっと声デカいっつーの!ちょっとこっち来て。」
あーあ絶対バレたよねこれ。
どうか私ってバレませんように‥!
ーーー
『アカリ!?「図書室行くんじゃなかったの?こんな廊下で何してん‥‥」バカっちょっと声デカいっつーの!ちょっとこっち来て。』
いつも通りのイヤホンを外す。
「カエデありがとう。田中もきっと喜ぶはずだよ。」
今日は会えなくてごめんね。
「明日、ちゃんと会ってあげるからね。」
はぁ〜、今日は悠介先生じゃなかったかぁ‥‥
後の5時間とか退屈すぎて死んじゃうよ。
フラフラと廊下に出る。
もしかしたら、と思ったけどトイレに行くぐらいの距離じゃ先生どころか誰ともすれ違わなかった。
ーー放課後
結局先生に会えないまま放課後になっちゃったよ‥
チラッと机の上を見る。
あ、これ貸し出し期限今日までじゃん‥‥。
読書感想文の本を借りっぱなしだったこと忘れてた。
図書室まで遠いんだよな。めんどうだけど、返さないとペナルティだったっけ。
重たい足を引きづりながら図書室まで行く。
図書館まで行く前に
‥‥‥何か聞こえる。
3-9と書かれた表札。もう使われてない教室だ。
ドキドキと高鳴る心臓を抑えながらそっと覗くと、そこにいたのはちょっと派手目の女子たち。校則で髪色はそこまで目立たないものの染めた感が強い。ピアスで耳も穴だらけだ。
「いやーまじで、ノア言ったのかよ笑笑」
「だってノアも田中嫌いだったしぃ?いなくなった方がみんな喜ぶでしょ笑笑」
こんなの初めて見た‥‥。
同じ学校でこんなガキくさいことしてる人たちがいるなんて‥
でも少し漫画の世界っぽくていいかも。
スッとスマホを取り出す。
音が鳴らないようにそっと録画ボタンを押した。
「まぁー田中は片付いたとして次誰嵌める?」
「またやったら流石に怪しまれるってバカ!アンタ本当脳みそ無いんだね笑」
「あるわけねぇだろ!」
「しぃーてゆーなら。アタシィ永ちゃん狙ってんだよね♡顔もタイプだし。」
「キララなら行けんじゃね?ノアには落とせないだろうな笑笑」
「ホントぉ?ありがとう〜♡」
「はぁノアも可愛いですぅー!」
「じゃあノアは悠介いく??」
悠介、ってあの悠介先生、?
少し心臓がうるさくなった。
動悸がして冷や汗が目に染みる。
ここで声を上げたらダメだ‥‥
黙って見過ごさないと‥‥
「うーん悠介はパス!」
「え〜なんで??アイツ今、婚期焦ってるらしいから邪魔できて良いじゃ〜ん。」
「なんとなくだけど、落とすの無理そ!」
「じゃあキララ行く〜?」
「アタシは永ちゃん一筋♡」
「そんないうならテメーがいけよ。サーヤ、アンタバカなんだから怖いもの知らずでしよ?」
「はぁ!?ノアに言われたかねーんだよ。テメーも大概バカだろ。つーか頭いいのキララだけだろ。」
だんだん飽きてきた。
正直、いつまでここに居ればいいんだろう。
一瞬緊張が走ったけど、基本興味無い会話だし、本当は本返さないといけないのに。
スマホ置いてく?
いやいやいやそんなの危険すぎる。
あいつらにバレたら私終わるよ??
それに誰かに拾われて落とし物扱いされんのも困る。
「なーにしてんの?」
ギョッとする。
「アカリ!?」
「図書室行くんじゃなかったの?こんな廊下で何してん‥‥」
バッとアカリの口を塞ぐ。
「バカっちょっと声デカいっつーの!ちょっとこっち来て。」
あーあ絶対バレたよねこれ。
どうか私ってバレませんように‥!
ーーー
『アカリ!?「図書室行くんじゃなかったの?こんな廊下で何してん‥‥」バカっちょっと声デカいっつーの!ちょっとこっち来て。』
いつも通りのイヤホンを外す。
「カエデありがとう。田中もきっと喜ぶはずだよ。」
今日は会えなくてごめんね。
「明日、ちゃんと会ってあげるからね。」