私の恋の解禁です!~嫁を推さない利害一致の契約旦那と幸せな離婚の進め方~
「あの…七織さんに連絡は止めて下さい」
式典に穴は開けられない。
元々は一人で産むことを考えてたんだから彼が来る来ないは気にしない。
「分かったわ、その代わり私が付き添います」
「奥様!?」
高梨さんの驚いた声以上に私が一番驚いた。
「あの、奥様も式典に行って下さい」
微弱の痛みを感じるけどまだまだ我慢出来るレベル。
「私の孫でもあるの!身内は私しか居ないでしょ!そこの人肩を貸しなさい」
そこの人って普通のサラリーマン?!
驚きながらも二人は近づいて来て私をゆっくり立ち上がらせた。
「ゆっくりよ!この子に何かあれば天水を敵に回すと思いなさい!」
迫力ある脅しに両脇を抱える手が強張ったのが分かる。
「おい、久仁子(くにこ)どうし…初果さん?!」
会長もエレベーターから降りてきて呆然としてる。
「ボーっと突っ立ってないで荷物を運んでちょうだい!このまま私は病院に行きますから、あなたは式典にね」
早口で的確に周りに指示をして私と車に乗り込んだ。
「す、すみません…車も」
破水によって座席が申し訳ない。
義母の身に着けた高級スーツも多分汚れてしまってると思う。
綺麗に夜会巻された髪も乱れてるし…私、何しに来たの?って感じ。
「気にもならないわ。七織に倍にして返して貰うつもりなんだから大人しくしてなさい!」
「こうなると思ったのよ」と義母はずっとブツブツと呟いてる。
その声に怒りは感じず逆に慈しむような声。
「会うのは産まれてからでも良かったのよ。臨月に私と会ってもあなた萎縮するでしょ。本当にこの嫁は困ったものだわ」
私のことを考えて会わなかったの?
旦那と言いこの義母と言い…
「奥様、七織と一緒で言葉が足りなさすぎですよ」
助手席の高梨さんが苦笑いを浮かべて私の代わりに発してくれた。
「うるさいわね。まぁ…あなたは安心しなさい。この病院は私が七織を産んだ病院でもあるし天水のかかりつけだから」
車は病院に到着してそのまま緊急入院になった。
破水しても陣痛が微弱で促進剤を投入することになるらしい。
それでも無理なら帝王切開になる。
それから36時間…
私は陣痛に耐え義母の付き添いと旦那の意味のないマッサージを受けつつ無事に
元気な男の子2986gの天水 璃緒(りお)を出産した。
「初果、本当にありがとう」
旦那の言葉より義母の涙ぐむ姿に感動したのは一生の秘密。
それから退院した私は…
「初果さん!じっとしてなさい」
「少しは黙れよ…母さん」
私は自宅マンションではなく豪華絢爛な天水家に連れて来られて産後の療養中。
かいがいしく面倒を見てくれる義母の小言を聞きつつゆっくりさせて貰ってる。
「ごめんな。あっちで産みたかっただろ?」
ベッドに横になる私の頭を肩に乗せぎゅッと抱きしめて彼は呟いた。
確かに産むつもりだったけど家族の温かさを感じれたことで場所は関係ないと思える。
「ううん、無事に産まれてくれて皆んなに愛されて。場所なんてどこでも」
「不満はない?」
「全然」
即答の私のオデコにキスを落とした彼は「俺は不満」と腕の力を強くする。
「どうして?」私も彼の背中に手を回して力をこめる。
「あのクマを撤去しろはないだろ?特注で作って貰ったのに」
プレゼントの2m近いクマは産まれた子供が潰されかねないので義母の命令により今は天水が寄付してる施設イベントで使われている。
式典に穴は開けられない。
元々は一人で産むことを考えてたんだから彼が来る来ないは気にしない。
「分かったわ、その代わり私が付き添います」
「奥様!?」
高梨さんの驚いた声以上に私が一番驚いた。
「あの、奥様も式典に行って下さい」
微弱の痛みを感じるけどまだまだ我慢出来るレベル。
「私の孫でもあるの!身内は私しか居ないでしょ!そこの人肩を貸しなさい」
そこの人って普通のサラリーマン?!
驚きながらも二人は近づいて来て私をゆっくり立ち上がらせた。
「ゆっくりよ!この子に何かあれば天水を敵に回すと思いなさい!」
迫力ある脅しに両脇を抱える手が強張ったのが分かる。
「おい、久仁子(くにこ)どうし…初果さん?!」
会長もエレベーターから降りてきて呆然としてる。
「ボーっと突っ立ってないで荷物を運んでちょうだい!このまま私は病院に行きますから、あなたは式典にね」
早口で的確に周りに指示をして私と車に乗り込んだ。
「す、すみません…車も」
破水によって座席が申し訳ない。
義母の身に着けた高級スーツも多分汚れてしまってると思う。
綺麗に夜会巻された髪も乱れてるし…私、何しに来たの?って感じ。
「気にもならないわ。七織に倍にして返して貰うつもりなんだから大人しくしてなさい!」
「こうなると思ったのよ」と義母はずっとブツブツと呟いてる。
その声に怒りは感じず逆に慈しむような声。
「会うのは産まれてからでも良かったのよ。臨月に私と会ってもあなた萎縮するでしょ。本当にこの嫁は困ったものだわ」
私のことを考えて会わなかったの?
旦那と言いこの義母と言い…
「奥様、七織と一緒で言葉が足りなさすぎですよ」
助手席の高梨さんが苦笑いを浮かべて私の代わりに発してくれた。
「うるさいわね。まぁ…あなたは安心しなさい。この病院は私が七織を産んだ病院でもあるし天水のかかりつけだから」
車は病院に到着してそのまま緊急入院になった。
破水しても陣痛が微弱で促進剤を投入することになるらしい。
それでも無理なら帝王切開になる。
それから36時間…
私は陣痛に耐え義母の付き添いと旦那の意味のないマッサージを受けつつ無事に
元気な男の子2986gの天水 璃緒(りお)を出産した。
「初果、本当にありがとう」
旦那の言葉より義母の涙ぐむ姿に感動したのは一生の秘密。
それから退院した私は…
「初果さん!じっとしてなさい」
「少しは黙れよ…母さん」
私は自宅マンションではなく豪華絢爛な天水家に連れて来られて産後の療養中。
かいがいしく面倒を見てくれる義母の小言を聞きつつゆっくりさせて貰ってる。
「ごめんな。あっちで産みたかっただろ?」
ベッドに横になる私の頭を肩に乗せぎゅッと抱きしめて彼は呟いた。
確かに産むつもりだったけど家族の温かさを感じれたことで場所は関係ないと思える。
「ううん、無事に産まれてくれて皆んなに愛されて。場所なんてどこでも」
「不満はない?」
「全然」
即答の私のオデコにキスを落とした彼は「俺は不満」と腕の力を強くする。
「どうして?」私も彼の背中に手を回して力をこめる。
「あのクマを撤去しろはないだろ?特注で作って貰ったのに」
プレゼントの2m近いクマは産まれた子供が潰されかねないので義母の命令により今は天水が寄付してる施設イベントで使われている。