恋ひわずらふ帝~御簾の奥、ただ君を想う~
胸がきゅう、と締めつけられる。
寒くもないのに、震えが止まらない。
私には一生、触れることもできぬお方。
触れてはならぬお方。それなのに——この身が、引き裂かれそうだった。
百合様は、私が戻るなり静かに言った。
「塞ぎ込んでも仕方あるまい。中宮様は、帝の正しき妃であらされる。」
「……はい」
口ではそう答えたけれど、目に浮かぶ涙は隠せなかった。百合様は、ため息をひとつ吐いて続けた。
「そなたに、帝の顔を見てはならぬと申したのは……無駄だったようじゃな。」
私は袖で目元を押さえた。ごめんなさい。
言葉にできず、ただ震える肩を見せることしかできなかった。
「まさか、そなたの方が……ままならぬ恋をしてしまうとはな。」
胸の奥が痛んだ。ままならぬ恋。
叶うはずのない想い。私は嗚咽を漏らしてしまった。
寒くもないのに、震えが止まらない。
私には一生、触れることもできぬお方。
触れてはならぬお方。それなのに——この身が、引き裂かれそうだった。
百合様は、私が戻るなり静かに言った。
「塞ぎ込んでも仕方あるまい。中宮様は、帝の正しき妃であらされる。」
「……はい」
口ではそう答えたけれど、目に浮かぶ涙は隠せなかった。百合様は、ため息をひとつ吐いて続けた。
「そなたに、帝の顔を見てはならぬと申したのは……無駄だったようじゃな。」
私は袖で目元を押さえた。ごめんなさい。
言葉にできず、ただ震える肩を見せることしかできなかった。
「まさか、そなたの方が……ままならぬ恋をしてしまうとはな。」
胸の奥が痛んだ。ままならぬ恋。
叶うはずのない想い。私は嗚咽を漏らしてしまった。