恋ひわずらふ帝~御簾の奥、ただ君を想う~
「あの……私……」

言葉を探す間もなく、帝の手がそっと私の手を包む。

「ん?」

その優しい眼差しに、息を呑んだ。

「……初めてなんです。殿方を受け入れるのが。」

小さく告げた瞬間、帝の腕が私を引き寄せた。

湯気の中、温もりが全身を包む。

「そうか。初めてか。」

低く響く声とともに、帝の胸に耳が触れ、どくん……と鼓動が伝わる。

「優しくする。荒ぶることはしない。」

帝の肩越し、低く囁かれた言葉は、まるで誓いのように私の心を溶かしていった。
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