ほしうらない
流石に先輩に言い過ぎたかな。そろりと顔を見る。
何か、考えるような表情。
「……失礼なこと言ってすみません」
「え、何が?」
「今の発言……」
「どこが?」
「え?」
「今度、一緒に行ってみる?」
え、と首を傾げる。同じように首を傾げる有明さんが居た。
「どこへ」
「東京」
「何しに」
「散歩して飯食って帰る。暑いし」
何年ぶりかの里帰りだ。
何故有明さんに着いてきてしまったのだろう、と考える。
新幹線の自由席に座るや否や、すかーと眠ってしまった。