ほしうらない

何でもない休日でも新幹線内は少し混んでいて、私たちは一緒に東京駅へ向かっていた。

駅への集合時間だけ伝えられ、切符を渡されてここまで来てしまった。

しかも眠ってる有明さん。
それなら窓側の席を譲ってもらえば良かった。

ホームの売店で買ってたカフェオレにストローをさして飲む。おいしい。

「有明さん」
「うん」

返事だけ返して、少しも動かない。

「昼ごはん、オムライスを食べませんか」
「ハヤシライス食べたい」
「じゃあ洋食屋さんに行きましょう」

いいね、と起き上がる。

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