ほしうらない
「こっちを、こう持ってくるとか」
「そうすると、ここが足らなくなるんです」
「いや、この数字が間違ってんじゃないの」
指摘を受けて気付く。
「確かに……!」
ずっと見ていたのに、少しも分からなかった。
「ありがとうございます」
有明さんに頭を下げた。怖いけれど、良い人だ。
それから、よく人を見ている。
違う企画チームの人が何に悩んでいるかなんて、私には少しも把握できていない。
痛かった傷口に絆創膏を貼ってくれた。
「負けんな」
とん、と背中を軽く叩かれた。