ほしうらない
有明さんと目が合う。
何に、とは尋ねなかった。
仕事に、嫌なことに、死にたい気持ちに。
負けたくない。
始業近くになり、オフィスに人が入って来る。
私が続きをやっていると、いつの間にか有明さんは隣から居なくなっていた。
それから私は、手詰まりになると有明さんに相談するようになっていた。
そして、今ここに。
「有明さんって、優しいですよね」
「えー言われたことないな」
「それは皆、見る目がないです」
「断言して大丈夫か、それ」
あの頃よりずっと丸くなった。よく笑うようにもなった。