ほしうらない

飲み物が無くなり、カフェを出た。百貨店で見たいものも特に無く、人混みを抜けて駅へ戻る。

人の多さに有明さんを見失うような悪い予感がしたので、半袖シャツの裾を掴んだ。

「どうした」
「はぐれそうだったので」

驚いたように振り向いた顔に返す。きょとんと頭の上に音がなりそうな表情に変わる。

「驚かせてすみません」

そんなに驚くとは思わなかった。
裾から手を離すと、留めるように手首を掴まれた。

手の力が緩み、するりと指先の方へ移る。
きゅ、と指先を握られた。

そのまま引っ張られる。

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