ほしうらない
その言葉に、漸く合点がいった。
「起きてますよ、見てください」
今も眠たげではあるが、PCと向き合っている有明さんを示す。正武さんもそちらを見ていた。
「いや、今ではなく」
「冗談です。ちゃんと起きてくれました」
「なら良かった。折角出掛けてるのに」
「出掛けている、というか、リハビリに付き合ってもらってるんです」
通勤訓練ではなく、里帰り訓練のようなもの。
ぱちくりと正武さんが瞬く。
「どこか怪我したんですか?」
今更疼いた傷口の話をする程ではない。有明さんには、聞かれたから答えただけで。