ほしうらない

私は小さく首を振った。

「もう、かさぶたなんです」
「痛むの?」
「大丈夫です」
「わたしにも、何か手伝えることがあったら言ってください。籾野さんには、ここに来て一番お世話になってるし」

正武さんの謙虚な言葉が畏れ多い。私の方が何倍もフォローをしてもらっているというのに。

「料理も美味しいし」

たぶん、そっちの割合が大きい気がする。

「ここに来て最初、籾野さんの笑顔にホッとしたんですよ」

穏やかな笑顔を浮かべながらそう言うので、私は少しだけ泣くのを堪えながら肩を竦めてみせた。

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