ほしうらない
その意見に賛成する。
改札を抜けて駅を出ると、蝉の声なんて聞こえなかった。
「あっち」
指先を掴まれて引っ張られる。別にもう混んでないし、迷子になったりしないのにな、と思いながらその背中に着いていった。
美味しそうな洋食屋さん。昔ながらなのか、メニューが手書きだ。
「有明、二人で」
まさか予約してくれていたとは思わず。
「予約してくれたんですか、すみません」
「いやまあ、友達の店だから」
有明さんが示した指の先に、シェフたちの写真があった。この内の誰かがお友達らしい。
「有明さんってお友達いたんですねえ」