ほしうらない
前に出た分、後ろに下がる。
「ままま待ってください! こわい!」
「あ?」
「わー! あははは!」
「怖いのか楽しいのか」
後ろで立ち漕ぎをしている有明さんから呆れた声が聞こえる。
怖くて楽しい。久々な爽快感。
ふわりと感じる風も涼やかだ。
「ちょっと、お兄ちゃん!」
そこへ響く声。ざざざ、と有明さんが片足でブランコを止めて、停止した。
私たちは声の主へと視線を向ける。
「大人がブランコしてるって聞いて来てみれば」
女性だった。心なしか有明さんに似ている。
「籾野さん、この人、妹」