ほしうらない
人の家族も住む家に行くなんて、いつぶりだろうと考えて止めた。そういえば新卒のころ、相手の親に挨拶をしたことがあったなと思い出す。
「籾野さん、アイスティーで良い?」
「あ、はい、お構いなく」
「いや構う為に連れて来てんだわ」
「あたしは庭仕事してます。どうぞごゆっくり」
妹さんはベランダから出ていってしまった。
兄妹揃って自由だ。
出されたアイスティーを飲む。美味しい。
「まさか有明さんの実家に来ることになるとは」
家って、人の住んだ歴史が刻まれている。
この家で有明さんは過ごしたのか、と冷蔵庫に貼られている写真を見つめた。