ほしうらない
「来たんだけどさ、今持ってんの携帯と車の鍵しかない」
「はい、わざわざ来てもらって」
「明日なんか予定ある?」
「無いです、けど」
「じゃあ家泊まれば?」
断れなかったのは、このまま実家にも戻れないし家にも帰れないのが分かっていたから。
そして、一度行ったことで、有明さんの実家に行くことへのハードルが低くなっていたから。
「せ、せめて手土産を買わせてください」
「まあ良いけど、顔色悪いな。消化に良いものにしとけば?」
ふらふらと入ったのがスイーツコーナーで、夏のゼリーギフトがあったので、それにした。