ほしうらない

お邪魔します、と有明家の玄関に入る。

リビングにはこの前見た妹さんがいた。

「籾野さん、こんばんは」
「夜分遅くにすみません」
「大丈夫でした? お兄ちゃん、血相抱えて飛び出して行ったから」

それは大変申し訳ないことをした、と額を抱える。

「大丈夫です。これ、ゼリーです」
「なら良かった。ありがとうございます、頂きます」

車を車庫に入れてきた有明さんがリビングに入ってきた。

開かれたゼリーセットからひとつ取り出して、私へ差し出す。

「これ食べて」
「あ、はい」

桃のゼリーだった。

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