ほしうらない

「おい」

戻ってきた有明さんに威嚇された。

「落ちても知らないからな」

そう言いながらタオルケットをかけてくれる。

有明さんを見ると、同じように見返された。
手が伸びてきて、目の下の頬をすっと撫でられる。

「おやすみ」

そう言って離れて行く。

リビングと和室の電気が消された。

響く秒針の音に、時計を目で探す。暗い中でその存在は大きかった。

外灯で照らされた星座のカーテンが美しかった。

「有明さん」
「うん」

返事があった。

「ぜんぜん、殴れませんでした」

< 47 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop