ほしうらない
殴ることも出来ないから、ずっとそこで止まっている。電車に飛びこむことも出来ないでいる。
「腫れ物扱いだった俺に、籾野さんは少しも変わらずに話しかけてくれたし、コーヒーもついでに淹れてくれたし」
「コーヒーは、コーヒーメーカーが作ってますけど」
「正武さんの同期が一言もなく結婚したって話のとき」
有明さんの言葉に、その時の話を思い出す。
正武さんが、同期の人が結婚して、置いていかれた気持ちでいる。一言あっても良いのでは、と話していたことがあった。
「籾野さんは同期側に立ってフォロー入れてたろ」