ほしうらない
でも、こんなに仕事が出来る人が先輩にいるのは、とても頼もしい。
有明さんは大変な業務量を一気に任され、難なくこなしたものの、その時の本社の対応に思うところがあるらしく、近寄りたくないと言っていた。
「おやすみなさーい」
「じゃ、また月曜日」
「おやすみなさい」
正武さんの家を出て、有明さんの隣に並ぶ。
ぼんやりと空を見上げる。夏が来ているけれど、星が綺麗。
「籾野さんはお盆、帰んないの?」
「はい、そうです」
「家族仲悪いの?」
この直球な聞き方に、最初は狼狽えていたけれど、すぐに慣れてしまった。