ほしうらない
駅までの道、どうせ暇つぶしだと思いながら話してみた。
「なんだそれ」
「私も同じことを思いましたよ」
「それと、会いたくないからか」
人間たちの存在を、それ、と表して良いのか。
まあ、良いか。
「そうですねえ」
相槌をうつ。
「そんなくだらないことで同期を二人も失ったことが悔やまれます」
「もしかしてこっちに越してきたのも」
「まあ、気まずいですからね。可哀想、なんて目で見られたら、もう」
「あー、うん」
「ぶん殴ってやりたくなるじゃないですか?」
ふは、と有明さんが失笑した。