婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
ただ、アビーに近づくときは、彼女が工具などを手にしていないときだと補足する。
「たまに、鋭い刃物なんかを使うときもありますので。そういうときは、少し離れた場所から声をかけてください。こんなふうに……」
アビーは両手に工具を持って、何か魔導具を作ろうとしているところだった。
「アビーさん、紹介した人がいるのですが……アビーさん、アビーさん」
エステルは声を張り上げた。
「エステル。ちょっと待ってて、今、これをくっつけてから……」
アビーは顔も上げずに答えた。
「とまぁ、こんな感じです」
エステルは隣のセリオを見上げ、にっこりと笑った。すると、セリオの耳の下あたりがほんの少し赤くなるのを見逃さなかった。
「なぁに? エステル。紹介したい魔導具?」
「違います。人です。勝手に人間を魔導具にしないでください。こちら、今日からここに滞在するセリオさんです。ギデオン様の友人のようです」
「たまに、鋭い刃物なんかを使うときもありますので。そういうときは、少し離れた場所から声をかけてください。こんなふうに……」
アビーは両手に工具を持って、何か魔導具を作ろうとしているところだった。
「アビーさん、紹介した人がいるのですが……アビーさん、アビーさん」
エステルは声を張り上げた。
「エステル。ちょっと待ってて、今、これをくっつけてから……」
アビーは顔も上げずに答えた。
「とまぁ、こんな感じです」
エステルは隣のセリオを見上げ、にっこりと笑った。すると、セリオの耳の下あたりがほんの少し赤くなるのを見逃さなかった。
「なぁに? エステル。紹介したい魔導具?」
「違います。人です。勝手に人間を魔導具にしないでください。こちら、今日からここに滞在するセリオさんです。ギデオン様の友人のようです」