婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「エステルから見て、ここはどんなところだ?」
不意にセリオが話しかけてきた。
「ここ……アドコック領ですか?」
「そうだ。冬を越したのだろう? 寒くなかったか?」
セリオはアドコック領の冬に興味があるのだろうか。
「ええ、そうですね。寒くて雪は冷たくて大変でしたけれど……。でも、そんな厳しい冬だからこそ、春の訪れを感じると、みんなの顔が輝くんです。でも、それと同時に雪から解放されて寂しいような気もするって。みんな、なんだかんだで冬を楽しんでいるんですよね。そういう前向きに生きる姿勢に心打たれました」
それに今年の冬は、エステルの作った魔導具も大活躍だった。除雪魔導具に『こたつ』、これによっていつもより厳しい冬を楽しく過ごせたとも言う。寒いのは嫌だが、『こたつ』のぬくもりは好きだとも。冬だけは、仕事を怠けて『こたつ』でごろごろしても罰は当たらないのでは、という者もいたくらいだ。
「エステルは、ここに来てよかったと、そう思っているのか?」
不意にセリオが話しかけてきた。
「ここ……アドコック領ですか?」
「そうだ。冬を越したのだろう? 寒くなかったか?」
セリオはアドコック領の冬に興味があるのだろうか。
「ええ、そうですね。寒くて雪は冷たくて大変でしたけれど……。でも、そんな厳しい冬だからこそ、春の訪れを感じると、みんなの顔が輝くんです。でも、それと同時に雪から解放されて寂しいような気もするって。みんな、なんだかんだで冬を楽しんでいるんですよね。そういう前向きに生きる姿勢に心打たれました」
それに今年の冬は、エステルの作った魔導具も大活躍だった。除雪魔導具に『こたつ』、これによっていつもより厳しい冬を楽しく過ごせたとも言う。寒いのは嫌だが、『こたつ』のぬくもりは好きだとも。冬だけは、仕事を怠けて『こたつ』でごろごろしても罰は当たらないのでは、という者もいたくらいだ。
「エステルは、ここに来てよかったと、そう思っているのか?」