婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「エステル。僕たちはいつだって君の味方だよ」
「お兄様……」
王太子から婚約解消を告げられたエステルを、家族はあたたかく接してくれる。もっと冷遇されたっておかしくはないのに。なによりもヘインズ侯爵家の名を貶めてしまったというのに。
だからこそ、これ以上、家族に甘えてはいけないのかもしれない。家族に迷惑をかけたくない。
そんな思いもふつふつと湧き起こってきた。
それに、父の言う女性魔導職人も気になるのだ。
好奇心とこれ以上家族には迷惑をかけられないという気持ちが、交錯する。その結果、エステルは決意した。
「お父様……私、王都を離れます……その、魔導職人の方を紹介してください」
エステルの言葉に両親と兄が、ほっと息をついたのがわかった。だからきっと、これが正解なのだ。
「お兄様……」
王太子から婚約解消を告げられたエステルを、家族はあたたかく接してくれる。もっと冷遇されたっておかしくはないのに。なによりもヘインズ侯爵家の名を貶めてしまったというのに。
だからこそ、これ以上、家族に甘えてはいけないのかもしれない。家族に迷惑をかけたくない。
そんな思いもふつふつと湧き起こってきた。
それに、父の言う女性魔導職人も気になるのだ。
好奇心とこれ以上家族には迷惑をかけられないという気持ちが、交錯する。その結果、エステルは決意した。
「お父様……私、王都を離れます……その、魔導職人の方を紹介してください」
エステルの言葉に両親と兄が、ほっと息をついたのがわかった。だからきっと、これが正解なのだ。