婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
懐かしい父の話を聞け、エステルの胸が熱くなった。しかも今の話は、ちょっとだけ父が尊敬に値する話だ。
「ありがとうございます。ギデオン様や父を信用します。本当はもっと『でんわ』をいろんな人に使ってもらいたいですけど、今はまだその時期ではない。つまり、時代が追いついていないんですね!」
「そうだな。おまえは時代を先取りしたわけだ」
そこでギデオンが豪快に笑ったので、エステルも釣られて笑った。
「とにかく、アビーさんにも伝えてきます。城塞から出ないようにって」
「まぁ……伝えるまでもないと思うが。むしろアビーを城塞から出すほうが難しい。いや、あの地下か?」
そんなことを真面目な顔でギデオンが言うものだから、エステルはまたくすっと笑みをもらした。
その後、すぐにアビーのところへと向かうが、彼女はちょうど夕食を食べているところだった。夕食もこの部屋にジェームスが運んでくるのだから、アビーは徹底してこの部屋から出るつもりがないのだ。
「あれ? エステル。この時間にわざわざここに来るなんて、珍しいね」
アビーの言うとおり、いつもであれば、夕食を終えたエステルは自室に戻る。そしてベッドの上でごろごろしながら、魔導具に関する本を読むのが至福のひとときであった。
「ありがとうございます。ギデオン様や父を信用します。本当はもっと『でんわ』をいろんな人に使ってもらいたいですけど、今はまだその時期ではない。つまり、時代が追いついていないんですね!」
「そうだな。おまえは時代を先取りしたわけだ」
そこでギデオンが豪快に笑ったので、エステルも釣られて笑った。
「とにかく、アビーさんにも伝えてきます。城塞から出ないようにって」
「まぁ……伝えるまでもないと思うが。むしろアビーを城塞から出すほうが難しい。いや、あの地下か?」
そんなことを真面目な顔でギデオンが言うものだから、エステルはまたくすっと笑みをもらした。
その後、すぐにアビーのところへと向かうが、彼女はちょうど夕食を食べているところだった。夕食もこの部屋にジェームスが運んでくるのだから、アビーは徹底してこの部屋から出るつもりがないのだ。
「あれ? エステル。この時間にわざわざここに来るなんて、珍しいね」
アビーの言うとおり、いつもであれば、夕食を終えたエステルは自室に戻る。そしてベッドの上でごろごろしながら、魔導具に関する本を読むのが至福のひとときであった。