婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
アビーは眠たげに目をこすり、身体を丸めもう少し夢の中にいたいと、そんな意思表示を感じたが、エステルの切羽詰まった言葉でよろよろと身体を起こした。
「なんか、身体が痛い……って、いつものソファじゃない。ここ、どこ?」
アビーのぼんやりした表情が一瞬で引き締まる。
二人は冷たく硬い床の上に転がされていた。部屋は殺風景で、まるで巨大な石の箱の中に閉じ込められたかのよう。窓もなく、調度品も一切ない。
「私も、わかりません……気がついたらここに……でも、アビーさんが一緒でよかったです」
エステルは胸を押さえ、声を震わせた。
こんな場所に一人放り込まれたことを想像したら、恐怖で叫んでいたかもしれない。今は隣にアビーがいてくれるから、なんとか気を落ち着かせることができた。
「で? 私たち、何、してたんだっけ?」
アビーが首を傾げ、気軽な調子で尋ねる。
「なんか、身体が痛い……って、いつものソファじゃない。ここ、どこ?」
アビーのぼんやりした表情が一瞬で引き締まる。
二人は冷たく硬い床の上に転がされていた。部屋は殺風景で、まるで巨大な石の箱の中に閉じ込められたかのよう。窓もなく、調度品も一切ない。
「私も、わかりません……気がついたらここに……でも、アビーさんが一緒でよかったです」
エステルは胸を押さえ、声を震わせた。
こんな場所に一人放り込まれたことを想像したら、恐怖で叫んでいたかもしれない。今は隣にアビーがいてくれるから、なんとか気を落ち着かせることができた。
「で? 私たち、何、してたんだっけ?」
アビーが首を傾げ、気軽な調子で尋ねる。