冷酷女王に恋をして
 そしてついに、黒川先輩が到着した。

黒川先輩は出勤時間が早いんだなと思いつつ、先輩が隣の席につくのを待つ。

先輩が隣に来たタイミングで、今先輩が来たのに気づいたかのように挨拶をする。

目を見て、笑顔で……。

「あ、く、黒川先輩、お、おはよう、ございます……。」

だめだ、緊張しすぎて噛んでしまった。

「お、おはよう……。なんか、気合い入ってるのね、デートでも、あるの……?」

「へ?いや、えっと、違くて……。あの、その……。」
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