冷酷女王に恋をして

　帰る頃には先輩は少し私に心を開いたようで、私に話を振ってくれるようになった。

「職場でコーヒー飲んでる人結構いるじゃない。

私も憧れるけどさ、みんなブラックなのに一人カフェラテだと恥ずかしくてさ、飲めないんだよね。

もう、自分でも意味わかんない。」

なんて言って笑いを誘いに行ってくれる。

こんな生活がずっと続けばいいのに。

私はそう思った。