冷酷女王に恋をして
あおいは私の話を最後まで聞いてくれた。

「うーん、難しいねえ、私も同性に恋したことはあんまりないからさ。」

「……。」

「でも、男性社員と食事に行っただけで澄恋が嫌われるって、なかなか考えにくくない?

すでに付き合ってるとかならまだしもさ。」

たしかにあおいの言う通りだ。

「となると、先輩が冷たくなったのは食事に行ったことではないと思うの。

考えられる理由は……。」

あおいは私にたくさん助言をしてくれた。

なんとなく、少し心が軽くなったような気がした。

「あおい、ありがとう。

なんとか、がんばるね。」

 明日から先輩の様子をもっと見てみようかなと思った。
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