冷酷女王に恋をして
これって、もしかして両思い?

もはやここまできたら告白したいところだが、流石に急すぎるので、我慢。

でも、良かった。

先輩に嫌われてなくて。

安堵で膝から崩れ落ちそうだ。

「じゃあもう冷たくしないでくださいね?

私の前では本性出してほしいです。」

「うん、わかった。

ごめんね、ほんとに。」

「先輩……。」

「ねえ、二人の時は愛椛って呼んでよ、愛椛も澄恋ちゃんって呼びたい。」

「いいんですか!愛椛先輩!」

先輩の心の底からの笑顔を、今初めて見たような気がした。
< 71 / 88 >

この作品をシェア

pagetop