初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
――それなのに、蒼士くんがいるなんて……。
ハァ……と溜め息をつき、腕にノートパソコンとペンケースを抱えて、総務部があるひとつ下のフロアを目指す。
今日はこのあと、入社オリエンテーションがある。
新卒の子たちとは別に私にだけ行われるそうで、丸一日かけて会社のルールや企画・編集部における仕事の進め方などのレクチャーを受けるのだ。
それ以降は配属された部署に戻り、実際に仕事をしながら先輩から必要なことを教わる。
今日は彼と関わることがないけれど、明日からは直属の上司になるのだ。ずっと彼を避け続けるわけにもいかない。
明日からのことを思うと気が気でなく、前半のルール説明の部分はほとんど身に入らなかった。最後に、会社のルールをまとめたポータルサイトでも今のところは確認できると人事部のお姉さんに言われて、ホッと胸を撫でおろす。
このあと、企画・編集のおおまかな仕事については、部署の人が説明するとのことで、ひとり小さな会議室で待っていると、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「はい」
「失礼します」
透き通った声と共に入ってきたのは、いまもっとも顔を合わせたくない蒼士くんだった。
ハァ……と溜め息をつき、腕にノートパソコンとペンケースを抱えて、総務部があるひとつ下のフロアを目指す。
今日はこのあと、入社オリエンテーションがある。
新卒の子たちとは別に私にだけ行われるそうで、丸一日かけて会社のルールや企画・編集部における仕事の進め方などのレクチャーを受けるのだ。
それ以降は配属された部署に戻り、実際に仕事をしながら先輩から必要なことを教わる。
今日は彼と関わることがないけれど、明日からは直属の上司になるのだ。ずっと彼を避け続けるわけにもいかない。
明日からのことを思うと気が気でなく、前半のルール説明の部分はほとんど身に入らなかった。最後に、会社のルールをまとめたポータルサイトでも今のところは確認できると人事部のお姉さんに言われて、ホッと胸を撫でおろす。
このあと、企画・編集のおおまかな仕事については、部署の人が説明するとのことで、ひとり小さな会議室で待っていると、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「はい」
「失礼します」
透き通った声と共に入ってきたのは、いまもっとも顔を合わせたくない蒼士くんだった。