初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
「もうそんな時間なんだね。えっと、何か食べていく?」

 そう尋ねるも、蒼士くんの顔は険しいままだ。何度も呼びかけてくれたのに、私が無視してしまったからかもしれない。
 ごめん、と謝ろうとした矢先、蒼士くんに腕を掴まれた。

「蒼士くん……?」
「なぁ、今日、ちゃんと楽しかったか?」

 前を向いたまま、抑揚のない声で尋ねられて、返答に詰まってしまう。
 いつの間にかあまり人気のない公園まで連れてこられていて、そこで立ち止まった蒼士くんがやっと私の方を振り返ってくれた。
 だけど、その表情は浮かない。

「……ちゃんと、楽しかったよ。お兄ちゃんのプレゼントも買えたし、水族館も楽しかったし」
「でも、溜め息ばかりついてただろ? さっきも上の空だったし」
「それは……」

 うまく言葉が見つからなくて口ごもる。そんな私を見て焦れたのか、蒼士くんが急かすように「なんでも言ってほしい」と言った。

「じゃあ、言うけど……」
「うん」
「また妹扱いしてるんじゃないか、って思ったの」
「妹……?」
「こうして誘ってくれたのも、昔のことが懐かしいからだよね? 妹みたいに大事にしてくれているからだよね?」
「…………」
「でも、私は……っ」

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