初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
「それならいいや。じゃあ、俺はもういくわ」
まるで嵐のような人だ。兄は三人分の伝票を持って、さっさと席を離れてしまう。
残された私たちはというと、いましがた兄に言われたことを思い出して、微妙な空気になってしまった。
「あ、あの、お兄ちゃんの言ってたことなんだけど……」
ちらっと蒼士くんの横顔を盗み見る。
彼も私の方を見ていたようで、照れくさそうに微笑まれた。
たったそれだけのことなのに頬が熱くなる。顔を逸らそうとしたら、綾音、と名前を呼ばれた。
「アイツにも釘を刺されたことだし、今日はいつもより少しだけ長く一緒にいるか」
テーブルの下でぎゅうっと手を握られて、ぴくりと体が反応する。
長く一緒にいる。それは間違いなく、もう少し先へ進むということで。
緊張で固まる私を見て、今からそれだともたないぞ、と蒼士くんから笑われてしまった。
「だ、大丈夫! 私だって大人だから」
「そうか。それなら安心だ。今日の夜が楽しみだな」
すりすりと手の甲を撫でられて、いよいよ心臓が爆発しそうになる。
蒼士くんの言う通り、今日の夜を迎える前におかしくなっちゃうかも……と思いながらも、私は期待に胸を膨らませたのだった。
まるで嵐のような人だ。兄は三人分の伝票を持って、さっさと席を離れてしまう。
残された私たちはというと、いましがた兄に言われたことを思い出して、微妙な空気になってしまった。
「あ、あの、お兄ちゃんの言ってたことなんだけど……」
ちらっと蒼士くんの横顔を盗み見る。
彼も私の方を見ていたようで、照れくさそうに微笑まれた。
たったそれだけのことなのに頬が熱くなる。顔を逸らそうとしたら、綾音、と名前を呼ばれた。
「アイツにも釘を刺されたことだし、今日はいつもより少しだけ長く一緒にいるか」
テーブルの下でぎゅうっと手を握られて、ぴくりと体が反応する。
長く一緒にいる。それは間違いなく、もう少し先へ進むということで。
緊張で固まる私を見て、今からそれだともたないぞ、と蒼士くんから笑われてしまった。
「だ、大丈夫! 私だって大人だから」
「そうか。それなら安心だ。今日の夜が楽しみだな」
すりすりと手の甲を撫でられて、いよいよ心臓が爆発しそうになる。
蒼士くんの言う通り、今日の夜を迎える前におかしくなっちゃうかも……と思いながらも、私は期待に胸を膨らませたのだった。


