初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
◇
オリエンテーションを終えると、ほぼ夕方になっており、細かい案件の話は明日行われることになった。
打ち合わせがあるらしい蒼士くんとは会議室で別れ、ひとり自席へと戻る。
腰を落ち着かせ、ノートパソコンを開いていると、横からちょんちょんと机の端を指で叩かれた。
「はじめまして。俺は佐藤史典。ふみちゃん、って呼ばれてるからよろしくね」
私とさほど年齢が変わらなそうな男性社員がにこっと笑って自己紹介してくれる。
それを皮切りに一グループの人たちが私の机の周りに寄ってきて、気付いたら自己紹介タイムが始まっていた。
「何かわからないことがあったら、仲真だけじゃなくて、私たちに聞いていいからね」
「うちのグループリーダーも、仲真さんも、なかなか捕まらないから」
「うちの稼ぎ頭だしね~」
さっき企画書を見たとき、かなり仕事ができるんだろうなと思っていたけれど、想像とたがわず蒼士くんは多忙らしい。
昔から頭が良く、なんでもそつなくこなすタイプであることは知っていたけれど、周りが褒めるほどであるとは思わず、自分のことでもないのに嬉しくなった。
「てかさ、仲真さんと知り合いっぽい感じだったけど仲いいの?」
「えーっと、その、幼馴染に近い感じって言いますか……。実は私の兄と仲がよくて」
「へー! お兄さんいるんだ!」
そこから自分の兄の話になり、話題の矛先が彼と自分との関係性に向かなかったことに安堵する。
そんな話をしていたら定時になってしまい、今日はおしまいとなってしまった。
オリエンテーションを終えると、ほぼ夕方になっており、細かい案件の話は明日行われることになった。
打ち合わせがあるらしい蒼士くんとは会議室で別れ、ひとり自席へと戻る。
腰を落ち着かせ、ノートパソコンを開いていると、横からちょんちょんと机の端を指で叩かれた。
「はじめまして。俺は佐藤史典。ふみちゃん、って呼ばれてるからよろしくね」
私とさほど年齢が変わらなそうな男性社員がにこっと笑って自己紹介してくれる。
それを皮切りに一グループの人たちが私の机の周りに寄ってきて、気付いたら自己紹介タイムが始まっていた。
「何かわからないことがあったら、仲真だけじゃなくて、私たちに聞いていいからね」
「うちのグループリーダーも、仲真さんも、なかなか捕まらないから」
「うちの稼ぎ頭だしね~」
さっき企画書を見たとき、かなり仕事ができるんだろうなと思っていたけれど、想像とたがわず蒼士くんは多忙らしい。
昔から頭が良く、なんでもそつなくこなすタイプであることは知っていたけれど、周りが褒めるほどであるとは思わず、自分のことでもないのに嬉しくなった。
「てかさ、仲真さんと知り合いっぽい感じだったけど仲いいの?」
「えーっと、その、幼馴染に近い感じって言いますか……。実は私の兄と仲がよくて」
「へー! お兄さんいるんだ!」
そこから自分の兄の話になり、話題の矛先が彼と自分との関係性に向かなかったことに安堵する。
そんな話をしていたら定時になってしまい、今日はおしまいとなってしまった。