灯りはそのままに
中学生になると露骨にはいじめられなくとも、相変わらず一部の男子からは、聞こえよがしに、
「あいつ、絶対にレズだろ」
ニヤニヤしながら言われていた。
シュウジは、いつだって優しい。
それは、初めて会ったときから、今も変わらない。
デート⋯⋯と言えるのかわからないけれど、二人で出掛けるときは、いつもさりげなく守ってくれるし、私が人混みが苦手なのを知っているから、
「郊外にも面白いところは結構あるんだよ」
と、色々なところを案内してくれた。
かたく閉ざしていた心が、彼の優しさでどんどん溶かされていくのを感じるのに、それでもまだ、立ち直れない私がいる。
*
知り合ってから、まだたったの4ヶ月。
それなのに、もう長い長い付き合いのような錯覚を覚えた。
夏休みには、何度も会った。
シュウジは信用できる人だと思ったから、何度か部屋に招いたこともある。
「あいつ、絶対にレズだろ」
ニヤニヤしながら言われていた。
シュウジは、いつだって優しい。
それは、初めて会ったときから、今も変わらない。
デート⋯⋯と言えるのかわからないけれど、二人で出掛けるときは、いつもさりげなく守ってくれるし、私が人混みが苦手なのを知っているから、
「郊外にも面白いところは結構あるんだよ」
と、色々なところを案内してくれた。
かたく閉ざしていた心が、彼の優しさでどんどん溶かされていくのを感じるのに、それでもまだ、立ち直れない私がいる。
*
知り合ってから、まだたったの4ヶ月。
それなのに、もう長い長い付き合いのような錯覚を覚えた。
夏休みには、何度も会った。
シュウジは信用できる人だと思ったから、何度か部屋に招いたこともある。